「もうOKです」「それは入ったことにしましょう」——カップのすぐ近くに残ったパットを、仲間内で「OK」として打たずに済ませる場面があります。これが「ギブアップ」「ギミー」と呼ばれる習慣です。マリガンと同様、正式ルールにはない概念ですが、知っておくべきマナーがあります。
ギブアップ(ギミー)とは
ギブアップ、またはギミー(Gimme)とは、カップに非常に近い距離に残ったパットを、入ったものとみなして実際には打たずに済ませる、仲間内の習慣です。
- 「Give me(くれ)」が略されて「ギミー」と呼ばれるようになったとされる
- 正式なゴルフ規則には存在しない、非公式の慣習
- 主にカジュアルなラウンドでスムーズな進行のために使われる
マリガンと同じく、正式競技・ハンディキャップ算定の対象となるラウンドでは使用できません。
ギブアップを出す・受けるときのマナー
① 誰が「OK」を出すかを明確にする
ギブアップは同伴者(特に対戦相手やマーカー)からの申し出によって成立します。自分から「これは入った」と勝手に決めてマークするのは避けましょう。
② 際どい距離は打つのが基本
ギブアップはカップに非常に近い、誰の目にも明らかに入る距離で使われるのが一般的です。1m以上残るような距離での「OK」は、相手によっては気まずく感じることもあります。
③ 競技や格式の高いコースでは使わない
月例競技やハンディキャップに関わるラウンド、格式の高いコースでは、ギブアップを出さず最後まで打つのが基本マナーです。同伴者に確認しておくと安心です。
ギブアップとマリガンとの共通点・違い
| ギブアップ(ギミー) | マリガン | |
|---|---|---|
| 対象 | ごく短いパット | ティーショットなどのミスショット |
| 目的 | プレー進行のスピードアップ | ミスのやり直し |
| 正式ルール | ❌ 非公式 | ❌ 非公式 |
| 使用可否の判断 | 同伴者からの申し出 | 事前のグループ内の合意 |
両者とも**「正式ルールではないが、カジュアルなラウンドを楽しくスムーズにするための慣習」**という共通点があります。
よくある質問(FAQ)
Q. ギブアップをもらったらスコアはどうなりますか?
そのホールのスコアに、ギブアップされたパットの1打を加えてカウントします(打ったことにする)。スコアを0打にすることはありません。
Q. ギブアップは何cmまでが目安ですか?
明確な基準はありませんが、一般的にはグリップの長さ程度(30〜50cm)以内が目安とされることが多いです。コースや同伴者によって感覚は異なります。
Q. ギブアップを断ってもいいですか?
もちろん問題ありません。自分でしっかり打ちたい場合は「打たせてください」と伝えて構いません。練習として最後までプレーするのも良い選択です。
Q. 公式競技でギブアップが出たらどうなりますか?
公式競技ではギブアップという制度自体が存在しません。すべてのパットを実際にホールに入れる必要があり、これを怠ると誤所からのスコア記入として失格などの対象になる場合があります。
関連用語
- マリガン:ミスショットを打ち直せる、仲間内の非公式ルール
- OK:ギブアップと同じ意味で使われることが多い表現
- マーカー:ボールの位置を示す目印、または競技でスコアを記録する人
- ローカルルール:そのコースや仲間内だけで定められた特別ルール
- ハンディキャップ:プレーヤーの技量を示す指標。正式ラウンドでのみ更新される
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