「あの選手はドローヒッター」「フェードで安全に攻める」——上級者がよく使う「フェード」「ドロー」という言葉。これらはコントロールされた持ち球のことで、コース戦略に直結する重要な概念です。

フェード・ドローとは

フェード(Fade)とドロー(Draw)とは、プレーヤーが意図的にコントロールしている、ゆるやかに曲がる球筋のことです(右打ちの場合)。

  • フェード:ボールがややターゲットの左から出て、右に戻ってくる(軽いスライス回転)
  • ドロー:ボールがややターゲットの右から出て、左に戻ってくる(軽いフック回転)

曲がり幅が大きく、コントロールできていないものは「スライス」「フック」と呼ばれます。フェード・ドローは意図的かつ再現性のある曲がりという点が大きな違いです。

フェードとドローの比較

フェードドロー
曲がる方向(右打ち)左→右右→左
弾道の高さやや高めやや低め(つかまりやすい)
着地後の転がり少ない(止まりやすい)多い(転がりやすい)
メリット方向性が安定しやすい・グリーンで止まる飛距離が出やすい

フェード・ドローのメリット

フェードのメリット

  • 曲がり幅が予測しやすく、フェアウェイをキープしやすい
  • グリーンに落ちたあと止まりやすいため、ピンを直接狙うショットに向く
  • 風の影響を受けにくいとされる場面もある

ドローのメリット

  • つかまった球で飛距離が出やすい
  • ランが出るため、ティーショットでの飛距離アップに有効
  • ドッグレッグホール(コースが左右に曲がっている)で、曲がりに沿わせやすい

打ち分け方の基本

フェードを打つ基本のイメージ

  1. ターゲットよりやや左を向いてアドレスする(フェース面はターゲット方向)
  2. アウトサイドインの軌道でスイングする
  3. インパクトでフェースが開いた状態を保つ

ドローを打つ基本のイメージ

  1. ターゲットよりやや右を向いてアドレスする(フェース面はターゲット方向)
  2. インサイドアウトの軌道でスイングする
  3. インパクトでフェースがやや閉じる動きを使う

いきなり完璧に打ち分けるのは難しいため、まずは練習場でアドレスの向きとフェースの向きの関係を確認しながら、小さな曲がりから試してみましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. フェードとスライスはどう見分けますか?

曲がり幅と再現性で見分けます。狙った範囲に収まり、毎回同じように曲がるのがフェード、コントロールできずに大きく外れるのがスライスです。

Q. 初心者はフェードとドローどちらを覚えるべきですか?

絶対的な決まりはありませんが、自分の元々の球筋(スライス傾向かフック傾向か)を活かす方向で練習すると習得しやすいとされています。

Q. フェードとドロー、プロはどちらを使う人が多いですか?

選手によって持ち球は異なります。コースの特性やその日の風向きに応じて、フェード・ドローを使い分ける選手も多くいます。

Q. ストレートボールが一番良いのではないですか?

ストレートボールは理想的ですが、わずかな誤差で大きく曲がってしまうこともあります。あえて軽い曲がり(フェード・ドロー)を持っておくことで、ミスの方向を予測しやすくなるという考え方もあります。


関連用語

  • スライス:コントロールできない右への曲がり(フェードの延長線上にある現象)
  • フック:コントロールできない左への曲がり(ドローの延長線上にある現象)
  • インサイドアウト・アウトサイドイン:クラブの軌道の方向を示す用語
  • ドッグレッグ:コースが左右に曲がっているホールの形状
  • キャリーとラン:ボールが飛んでいる距離と着地後に転がる距離

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球筋のコントロールには、扱いやすいヘッド形状のドライバー・アイアン選びも重要です。

スイング軌道の確認には練習器具も役立ちます。


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