ゴルフ初心者の約8割が悩むと言われるスライス。右に大きく曲がる球は飛距離も落ちてOBのリスクも高まります。原因を正しく理解して根本から直しましょう。

スライスとは

スライス(Slice)とは、右利きのゴルファーが打ったボールが右に大きく曲がっていく球筋のことです。

左から右へ弧を描くように曲がり、フェードより曲がり幅が大きいものをスライスと呼びます。原因はほぼすべて「フェースが開いている(右を向いている)こと」と「アウトサイドイン軌道」の組み合わせです。

スライスが出る仕組み

ボールの曲がり方はフェースの向きスイング軌道の2つで決まります。

  • フェースがターゲットより右を向いている → ボールに左回転(スライス回転)がかかる
  • アウトサイドイン軌道(クラブが体の外側から内側に通る) → スライス回転を助長する

この2つが重なることで、右に大きく曲がるスライスが生まれます。

スライスの主な原因

1. グリップが弱すぎる(ウィークグリップ)

左手の甲が下を向きすぎるウィークグリップだと、インパクトでフェースが開きやすくなります。左手のナックル(こぶし)が2〜3個見えるスクェアグリップが基本です。

2. アウトサイドイン軌道

クラブが体の外側(肩の外)から入ってくる軌道。ダウンスイングで右肩が前(ターゲット方向)に出すぎると起こります。引っかけとスライスが交互に出る場合はこの軌道が原因のことが多いです。

3. インパクトでフェースが開いたまま

手首のリリースが遅いか、左手の返しが不十分なため、インパクト時にフェースが右を向いたまま当たります。

スライスの直し方

グリップをストロングに調整する

左手のナックルが2〜3個見えるように握り直します。これだけでフェースが閉じやすくなりスライスが軽減するケースが多いです。

インサイドアウト軌道を意識する

ダウンスイングでクラブを「右ポケットから出す」イメージで振ります。右肩を前に出さず、体の内側からクラブを降ろすことでアウトサイドイン軌道が改善します。

左手をしっかり返す(ローテーション)

インパクト後に左手の甲が地面を向くようにフォロースルーします。手首の返しが加わるとフェースが自然に閉じてスライスが減ります。

クローズドスタンスで打つ練習

右足を少し後ろに引いたクローズドスタンスで打つ練習をします。自然にインサイドアウト軌道になりやすく、スライスが出にくい軌道を体感できます。

ティーを低くして打つ

ドライバーのティーを低めにすると、アッパーブローで打ちやすくなりスライス回転が減ります。

スライスとフェードの違い

用語曲がり幅評価
スライス大きく右に曲がる意図しない失敗球
フェード少し右に曲がる意図的なコントロール球

プロが打つ「意図的なフェード」はスライスではありません。スライスは制御できない大きな曲がりで、フェードは計算された小さな曲がりです。

FAQ

Q. スライスは治りますか? A. 治ります。原因がグリップ・軌道・フェースの向きの3つに絞られるため、一つずつ修正することで確実に改善できます。まずグリップから見直すのが最も手っ取り早いです。

Q. スライスが出たら左を向いて打てばいいですか? A. 応急処置としては有効ですが、根本解決にはなりません。スライスが出るほど左を向くと、さらにアウトサイドイン軌道が強くなり悪化することもあります。原因から直すことが大切です。

Q. ドライバーだけスライスが出ます。アイアンは出ません。 A. ドライバーはシャフトが長くロフトが少ないため、フェースのズレがそのまま曲がりに出やすいです。アイアンでは補正できていても、ドライバーで出る場合はグリップとティーの高さを見直してみましょう。

Q. スライスを直そうとしたら今度はフックが出ます。 A. 修正しすぎのサインです。グリップをストロングにしすぎたか、手首の返しが強すぎています。少しずつ調整してスクェアに近づけていきましょう。

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