スイングの良し悪しはグリップで9割決まるとも言われます。クラブとの唯一の接点であるグリップを正しく理解することが、ゴルフ上達の最初の一歩です。

グリップとは

ゴルフにおけるグリップ(Grip)とは、クラブを両手で握る方法・形・強さの総称です。

また、クラブの握る部分(ゴム・コルク製のシャフト上部)自体を「グリップ」と呼ぶこともあります。ここでは「握り方」としてのグリップを解説します。

グリップはスイング中にクラブと体をつなぐ唯一の接点であり、フェースの向き・スイング軌道・ボールの方向性すべてに影響します。

グリップの3種類

1. オーバーラッピンググリップ

右手の小指を左手の人差し指と中指の間に重ねる(乗せる)握り方。世界中で最も多くのプロが採用しており、標準的なグリップとされています。

向いている人: 手が大きめ・指が長い・中級者以上

2. インターロッキンググリップ

右手の小指と左手の人差し指を絡ませる(組む)握り方。タイガー・ウッズやジャック・ニクラウスが使用することで有名です。

両手の一体感が増すため力が伝わりやすく、手が小さい方や握力が弱い方に向いています。

向いている人: 手が小さい・女性・シニア・初心者

3. テンフィンガーグリップ(ベースボールグリップ)

10本の指すべてでクラブを握る方法。野球のバットの持ち方に似ています。力が入れやすく、手首を自由に使えるため飛距離が出やすい半面、方向性のコントロールが難しくなる場合があります。

向いている人: 子供・手が非常に小さい・握力が弱い

グリップの向き(ストロング・スクェア・ウィーク)

グリップの向きによって球筋が変わります:

種類特徴球筋の傾向
ストロンググリップ左手の甲が上を向く(ナックルが多く見える)フック系
スクェアグリップ左手の甲がターゲット方向を向く(標準)真っすぐ
ウィークグリップ左手の甲が下を向く(ナックルが少ない)フェード系

初心者はまずスクェアグリップから始めるのが基本です。

正しいグリップ圧

グリップの強さ(グリップ圧)も重要です。よく使われる例えは「小鳥を握るように」——逃げないが傷つけない強さです。

数値で表すと10段階中「3〜4」程度が理想。力みすぎると:

  • 手首が固まりスイングが窮屈になる
  • フォロースルーでクラブが上がらない
  • 疲れやすく、力が逃げる

よくある間違い

手のひらで握る(パームグリップ)

クラブは**指の付け根(第2関節付近)**で握るのが正解です。手のひら全体で握ると手首の動きが制限されます。

右手が強すぎる

右利きの場合、右手に力が入りすぎるとスライス(右に曲がる球)の原因になります。左手でクラブをコントロールし、右手は添えるイメージが理想です。

グリップが緩む

バックスイングやインパクトでグリップが緩むと、フェースが意図しない方向を向きます。特に左手の小指・薬指・中指の3本はしっかり保持します。

FAQ

Q. グリップはどの種類が一番いいですか? A. 絶対的な正解はありません。ただし初心者にはインターロッキングかオーバーラッピングをおすすめします。まず1種類を決めて徹底的に慣れることが大切です。

Q. グリップを変えるとスコアが下がりますか? A. 変えた直後は違和感で一時的にスコアが落ちることがあります。しかし正しいグリップは長期的な上達に不可欠なので、練習場で十分慣らしてからコースへ持ち込みましょう。

Q. グリップは毎回同じように握れているか確認する方法はありますか? A. グリップには「V字」チェックがあります。左手の親指と人差し指でできるVの字が右耳〜右肩を指していればスクェアグリップの目安です。毎回この確認をルーティンに入れましょう。

Q. グリップ(ゴム部分)が古くなったら交換すべきですか? A. はい、グリップ(ゴム)は消耗品です。滑りやすくなったり硬くなったりしたら交換のサインです。年1回、またはラウンド30〜40回を目安に交換するのが一般的です。

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