ゴルフには「罰なしで救済が受けられる状況」がいくつかあります。知っておくだけでスコアを守れます。
無罰救済が受けられる状況一覧
| 状況 | 救済の名称 | 手順の概要 |
|---|---|---|
| カート道・排水溝・人工物 | 動かせない障害物 | ニアレストポイントから1クラブ以内 |
| 水たまり(カジュアルウォーター) | 異常なコース状態 | ニアレストポイントから1クラブ以内 |
| 修理地(GUR) | 異常なコース状態 | ニアレストポイントから1クラブ以内 |
| 動物の穴(モグラ等) | 異常なコース状態 | ニアレストポイントから1クラブ以内 |
| 一般エリアの埋まり球 | 埋まり球の救済 | 元の箇所のすぐ後ろにドロップ |
| 動かせない障害物に干渉(スタンス含む) | 動かせない障害物 | ニアレストポイントから1クラブ以内 |
各状況の詳細
①カート道・橋・排水溝(動かせない障害物)
コース上の人工物(カート道・橋・排水溝・フェンス等)にスタンスやスイングが妨害される場合、無罰救済が受けられます。
条件: スタンスまたはスイング範囲に人工物がかかる
手順:
- ニアレストポイント(干渉がなくなる最も近い地点)を特定
- そこから1クラブレングス以内・ホールに近づかない場所にドロップ
②カジュアルウォーター(一時的な水たまり)
雨・散水後の水たまりにボールが入っている、またはスタンスが水に浸かる場合。
条件: 構えたときにスタンスが水に入る/ボールが水中または水上にある
手順: ニアレストポイントから1クラブレングス以内にドロップ
③修理地(GUR)
白線や「GUR」の杭・看板で示されたエリア。
任意救済: 修理地内からそのまま打つことも可能。打ちにくければ救済を受ける。
④一般エリアの埋まり球
2019年改正でラフも対象に。フェアウェイ・ラフ・林内でボールが地面に埋まっている場合。
手順: マーク→拾い上げ→元の箇所のすぐ後ろにドロップ
救済が受けられない状況
以下の状況では無罰救済は受けられません。
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| ペナルティエリア(ハザード)内 | 別のルールで処理(1打罰等) |
| バンカー内の埋まり球 | バンカー外は2打罰 |
| OBまたはロストボール | 1打罰+打ち直しまたは暫定球 |
| 林・木の根・石 | ルースインペディメントとして扱う or アンプレアブル |
| 動かせる障害物(ゴミ等) | 罰なしで障害物を移動できる(ドロップ不要) |
ニアレストポイントの正しい見つけ方
ニアレストポイントは「最も近いが唯一の」地点です。以下の条件を満たす必要があります。
- 障害からの干渉がなくなる
- 元のボール位置よりホールに近づかない
- 元のボールが置かれていた**コースエリア(フェアウェイならフェアウェイ内)**に限られる
よくある誤解
誤解①「救済を受けたら必ずいい場所に移動できる」
ニアレストポイントは「最も近い干渉のない場所」であり、必ずしも打ちやすい場所ではありません。林の中になる場合もあります。
誤解②「カート道があれば必ず救済を受けなければならない」
救済は任意です。カート道からそのまま打つこともできます(スタンスが安定しているなら)。
誤解③「ドロップは高い位置から落とす必要がある」
2019年改正でドロップは膝の高さから落とすよう変更されました(以前は肩の高さ)。
よくある質問(FAQ)
Q. カート道に乗っているが、救済のニアレストポイントが藪の中です。救済は強制ですか?
強制ではありません。カート道から打つ・アンプレアブルを宣言するなど別の選択肢も取れます。
Q. 同伴者が「救済がある」と言うのですが、本当かわからないときはどうすればいいですか?
自分でルールブックやスコアカードを確認するか、競技委員に確認するのが正式手順です。不確かな場合は2球打っておいて(暫定球と同じ考え方)、後で確認することもできます。
Q. グリーン上でカジュアルウォーターに入ったボールの救済方法は?
グリーン上ではドロップではなくプレースです。障害のない最も近いグリーン上(またはグリーン外)の地点にプレースします。
Q. 動かせない障害物(排水溝蓋)の上にボールが乗っています。救済は必要ですか?
救済を受けることができます。任意なのでそのまま打つことも可能ですが、スイングが安全にできる場所にドロップする方が実際的です。
まとめ
無罰救済が受けられる主な状況は「動かせない障害物・カジュアルウォーター・修理地・動物の穴・一般エリアの埋まり球」の5つです。いずれも「ニアレストポイントから1クラブレングス以内にドロップ」が基本手順です。